City Your City

13週連続セルフRemixリリース開始。

City Your Cityが、これまでリリースした全楽曲をセルフRemix425日より13作連続で配信する。今、なぜセルフRemix作品をリリースするのか、現在の音楽シーンへの想い、さらに今後の展望まで、City Your CityのトラックメイカーであるTPSOUNDに語ってもらった。

k-overが書く甘くほろ苦い歌詞と気怠く艶のあるヴォーカル、TPSOUNDの作り上げる先鋭的で骨太なビート。City Your Cityが提示するこれまでにない新しいポップスは、インディーズシーン、アンダーグラウンドなクラブシーン、さらにはお茶の間にまで届くだろうと確信する、野心的な話の数々を聞かせていただいた。

彼らが差し出す甘いスイーツには、実は、くせになるピリッと刺激的なスパイスが隠し味として忍ばせてある。City Your Cityの音楽を聴いているうちに、今まで知らなかった刺激的な世界に、いつの間にか足を踏み入れているかもしれない。

1番は、いろいろな人に聴いてほしいー

ーーChoiceCardRemixを聴かせていただいて、メロウなんだけどビートはしっかり伝わってくるというか、k-overさんの歌が際立つなと感じましたRemixはどういうイメージで作られたんですか

TPSOUNDRemixでもヴォーカルを真ん中に置いたほうがいいんじゃないか、という感覚はありますね。もともと、原曲と全然違うじゃん! っていうRemixはあんまり好きじゃなくて。元の質感を生かして伸ばすような、原曲への敬意を感じられるもののほうが僕は好きで。k-overさんの歌をカッティングして、めちゃくちゃに、ただ素材として使うこともできるんですけど、それじゃあ全然面白くないなって、誰でもいいじゃんって思うんですなので歌が伝わるって思ってくれたのならよかったです。イメージ的にはChoice 2”Card 2みたいなイメージですね」

ーー全くの別物ではなく、原曲の隣にあるような、別のバージョンという感じ?

TPSOUND「そうですね。この2曲の後も、今まで作った13曲は全部、Remixとして毎週リリースしていきます。スピード勝負です」

ーーセルフRemixとはいえ新しい曲を13曲作るということになると思うのですが、連続リリースは大変ではないですか?

TPSOUND「時間はなかなかシビアで。このセルフRemix以外にも、CM曲制作とかやることはいろいろありますけど全部音楽なので、面白いです」

ーーこのタイミングで自分達のRemix作品を出そうと思ったのはなぜだったのでしょうか?

TPSOUND1番の理由としては、いろんな人に聴いてほしいから。ポップな歌ものが好きな人達にもクラブに通うような人達にも、みんなに聴いて知ってもらいたい」

ーーこれまでのCity Your Cityは、どういった方に多く聴かれていたと感じていますか?

TPSPUND「わかりやすいポップスだという自覚はあります。でもそれだけじゃない、いろんなことができるんだよっていうところも聴いてほしいいろいろな層の人に知ってもらいたいですね。歌が中心であることは崩してないはずだから、歌が好きな人にも聴きやすいだろうし、もっとビートがメインな方向にも広げていきたいし」

ーー現在、2ndアルバムも構想中ということですが、こちらはどういった1枚になるのでしょうか?

TPSOUND2ndアルバムはコンセプチュアルなアルバムにしたいんです。客演を呼ぶのも面白いかなって考えています」

ーー話題にもなりそうですし、また新たな科学変化が起きるかもしれないですね

ストリーミングサービスとの付き合い方

ー音楽のSNS

ーーCity Your Cityを聴く世代の方には、Spotify / Apple Music / AWAなどのストリーミング・サービスを使って音楽を聴く方も多いと思います。ストリーミング・サービスとはどうやって付き合っていきたいと考えていますか?

TPSOUND「セルフRemixに関しては、ものすごくそのサービスを意識した企画なんです。今はアルバムではなく、曲単位の時代になってきているし。たとえば、日本だとまだSpotifyはそこまで浸透しきれていない状況じゃないですか。様子をみつつ動いていこうかな、とは思っています」

ーーCDショップだとメジャーなどプロモーション力が大きいところが大きく取り扱われて、展開されていますね。Spotifyなどのストリーミング・サービスの中で動いていることのほうが、今のシーンをリアルに映してるのかな、と感じました。

TPSOUND「まさにそう思います。Spotifyは分業制らしくて、選曲担当の人が本当に良いと思った曲をピックアップしていく。なのでメジャーじゃなくてもCity Your Cityの曲がプレイリストに入ったり。

Spotifyなどの良いところは、みんながオーナーになれる、誰だって名になれる可能性がある。頑張って自分のプレイリストのフォロワーを増やせば、インフルエンサーにだってなれるんじゃないかな」

ーー『Spotify / Apple Music /AWAは音楽のSNSだ』とおっしゃっていましたね。

TPSOUND「はい、僕はそう思ってて。ライブ会場だったらその場でコミュニケーションをとってみんなで盛り上がる。こういったサービスはネット上で、音楽を通じてコミュニケーションをとって楽しむことができる。さらにプロモーションというか、人が集まる媒体になりえると思うんです。友達100人に自分のプレイリストを送って聴いてもらって、良いと思って広めてもらえたら1000まで広がるかもしれない」

ーーネットだったら海を越えて繋がることもできます。では、今後の日本の音楽はどうなっていくと思いますか?

TPSOUND「今の日本の音楽シーンはメディア勝負じゃないですか。メディアが押したら絶対良いって思っちゃう人が多いっていうのも問題というか。まずメディアが推す音楽を変えてほしい。このままいつまでも続くはずのないものをずっとやってる気がしちゃって。それこそSpotifyのようなストリーミング・サービスで本当に良い音楽が話題になってCDもさらに売れないみんなアイドル的な売り方しかしなくなっていっちゃったらー」

ーー淘汰されていくと

TPSOUND「そうですね、今のままでは難しくなっていくんじゃないですかね」

今後のCity Your City

ーポップスの中のアンダーグラウンドー

ーーセルフRemix2ndアルバムと続いて、今後のCity Your Cityはどんな活動をしていくのでしょうか?

TPSOUND1番最近の曲なんですが、ChainMVを製作したいと考えています。これもコンセプチュアルなものにしたくて。この曲の自分のイメージは、スモーキーな、90s80sのイメージだったんです。でも周りの人に意見を聞いたらマタドールって言われて、そんな感じ!? ってびっくりしちゃって(笑)。自分の持つイメージも大切にしつつ、周りの言葉も大切だなって」

ーーCity Your Cityをどう見せたいか、見てほしいか、プロモーションにも繋がってきますね。

TPSOUND「やっぱり一瞬で目を引くのはMVやアルバムのアートワークだと思うので、そこをしっかり作って、自分達でももっとプロモーションをして個人でも仕掛けていけたらと。ライブも頻繁にやっていきたいです」

ーー今後の目標はありますか?

TPSOUND「ポップスシーンの中でこんなにアンダーグラウンドなことをやっている、というところをもっと聴いてほしいシーンを崩していきたいという感覚はありますね。超ポップスの土俵で戦うけど、自分が良いと思う、本当にやりたい音楽で戦う」

ーーなかなか気づかないけれど、ポップに聴かせて実はTPSOUNDの攻めた、尖ったトラックが隠されている。

TPSOUNDJ-Popの中にそういった要素を入れていって、みんな知らない間にこんなかっこいいビートミュージックを聴いちゃってるんだぜ! みたいな。そのままのポップスではないちょっと歪なー」

ーー心地よい違和感を感じてもらいたいと。

TPSOUND「それで普段Youtubeもそんなに観ないような人にまで、例えば僕の親戚とか(笑)、そこまでCity Your Cityの音楽が届いて、広がっていってほしいんです」

インタビュー及川 季節